夏と花火と私の死体

乙一のデビュー作。
木の上から突き落とされて死んだ私を、
兄妹が必死に隠す四日間を描いた作品。

この小説の特筆すべき点が、語り部が全て死体となった私視点なところ。
死体となって恨みの念で語っている訳でもなく、
幽霊として離れたところから俯瞰して見ている訳でもなく、
本当に死体となった自分を認識しつつ
淡々と死体となった私を隠す周りの状況を語っているのが何とも不思議です。

その他にも、
妹に突き落とされた瞬間や
それを見た兄の反応や隠す様など全て「淡々」と描かれていて
そこが不気味なホラーとして上手く表現されていました。


他にも「優子」という短編も入っていて意外なラストもありましたが、
短いせいなのか自分が時代ものがあまり好きではないせいなのか、
あまり印象には残りませんでしたね。

夏と花火と私の死体 (集英社文庫)夏と花火と私の死体 (集英社文庫)
(2000/05/19)
乙一

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【本】夏と花火と私の死体

       『夏と花火と私の死体』     乙一     集英社文庫【comment】久しぶりに乙一さんの本を読みたくなった―本作には表題の『夏と花火と私の死体』と『優子』の2話が収められている。『夏と~』は、≪第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞≫を17?...

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