さみしさの周波数

4つの短編で成り立ってる切ない話を中心とした本。


未来予報 あした、晴れればいい。
小学生の頃、僕小泉と幼ななじみの清水は引っ越してきた古寺直樹の家に向かった。
彼は未来が見えると言い始めそして「お前ら、いつか結婚するぜ」と僕達に伝える…


手を握る泥棒の物語
自らが手がけたオリジナル腕時計を生産するお金が欲しい為に、
旅館にいる叔母のカバンからお金を盗むことを思いつく。
旅館の壁に穴を開けて手探りでカバンを探すと、
誤って面識のない従妹の腕を掴んでしまった…


フィルムの中の少女
大学生の映画研究部に属してる私は、部室でとあるフィルムを見つける。
そのフィルムを回すと、映画にいるはずのない制服姿の女子高生の姿が映っていた・・・


失はれた物語
交通事故によって嗅覚、視覚、味覚、触覚、聴覚の感覚を全て失ってしまい、
唯一右腕の肘からから手のみの感覚だけしか残っていなかった。
暗闇で静寂の中、温かい手で右手に触れる妻。
右手に指で文字をなぞり旦那に言葉を伝える妻。
ピアニストの妻は右腕を鍵盤に見立てて演奏をして想いを伝えます。
そんな毎日を過ごしてたある日…


全編を通して一番衝撃的だったのが「失はれた物語」(後に失はれる物語に変更)でしたね。
全身の感覚がなくなっても脳は生きていて考える事はできる旦那さん。
そんな旦那さんに何とか意思を伝えようとする妻。
永遠の闇と静寂で自分がどこにいるかすら分からないし、
そして気配や物音さえも感じられないので、唯一の感覚が右腕のみ。
ラストはホントに切なく時の流れというのは残酷だな・・・と思いました。


「手を握る泥棒の物語」も面白く、ホントに変な状況になってしまって
その場面を想像するだけで笑ってしまいます。
ラストは少し意外な展開があります。

さみしさの周波数 (角川スニーカー文庫)さみしさの周波数 (角川スニーカー文庫)
(2002/12)
乙一

商品詳細を見る
スポンサーサイト

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

うません

Author:うません
2015年10月デビュー。

公式紹介
通販依頼
 (事務所経由)

pixiv
twitter
スケジュール
mail(ご依頼以外)

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
絵ブログへ

pixivイラスト
最新記事
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
FC2カウンター
FC2アフィリエイト
アフィリエイト・SEO対策
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる